原風景

担当科目の試験問題(サービス問題)に「あなたにとっての原風景を述べよ」という問題を出したら、後日学生から「フクイセンセイの原風景はどんなですか」と質問されました。

私は東京都杉並区の出身で、武蔵野台地の耕地整理された農村が市街化した住宅地で育ちました。所々に立派な林を伴った地主さんのお屋敷がありました。通っていた幼稚園はそうした地主さんの経営で、時々園庭の奥の竹林に入れてもらうイベントがあった様に覚えています。だから、普段入れない立派な林とか竹林が点在する住宅街が私の主要な原風景です。

また、当時は空き地や原っぱもまだ残っていて公園以外の遊び場になっていました。有刺鉄線の隙間から入り込んで、そこにあったドラム缶やトタン板で友達と秘密基地も作りました。

残念ながら川については改修されてコンクリート3面張りになったものしか記憶にありません。水辺なんていうレベルではなく、ふだんは5mもしたに水面があり、大雨の後には泥水がどうどうと流れるような水路です。冬場の冷え込んだ日には凍ることもあったので、小学校の登校途中に石を投げ入れて割って遊びました。7歳年上の兄は改修前の川をおぼえていると言っていました。川に開眼するのは40を過ぎて四万十川や郡上八幡に関わる様になってから。いい川の風景を原風景に持っている人は羨ましいです。

コロナもあって、しばらく川に浸かってないな。来年の夏は川に行きたい…

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