2016年のゼミ合宿は、尾道・芸予諸島・呉・広島・錦帯橋。ちょっと欲張って強行軍でしたが天候に恵まれて瀬戸内のきれいな風景を堪能してきました。
ゼミ合宿は春から企画を立てて、ルートを決めたら手分けをして見所を調べて毎週発表します。その成果をしおりに製本してガイドブック代わりに。学生さんには「旅行じゃないよ」と言うのだけれど、そのココロは、名所に行って記念写真を撮っておいしいモノ食べて帰るというようなスタンプラリー的なものではなく、その場所の成り立ちに思いを馳せ、その風景を守ってきた営みによりそう知識と想像力をもってまわって欲しいということです。だから、できるだけ現地の方にガイドをお願いしています。また構造物や空間の設計については専門的な内容を知った上で、風景としても実感して欲しい。
今年のヒットは、因島大橋を眺める展望台が荒れ放題でまともに橋の姿を見ることができなかった一方、多々羅大橋は道の駅から快適にすばらしくよく見え、「視点場って大事だね」とみんなが実感できたこと。大三島の宿は旧宗方小学校の校舎で、海に入ったりグラウンドで豪華バーベキュー(タイ4尾!)、星もきれいだったこと。伝統的建造物群保存地区の御手洗はボランティアガイドの方にご案内いただき、舟運が盛んだった頃の港の繁栄を感じ取ることができただけでなく、昼食のあなごめしが美味だったこと。呉の本庄水源地ダム(個人的には2回目でしたが、それでもやはり)すばらしかったこと。呉の飲み屋のテラス席が心地よくてすっかり愉快な気分になったこと。鶴見橋の、一見地味だが橋の形式、周囲とのレベル差の取り合い、ファニチャーのディテールまでよくぞここまで精度高くやったな、ということを改めて確認したこと。太田川大橋のこれまでに見たこともないデザインに感動したこと。こういうのを枚挙に暇がないっていうんですね。
幹事をやってくれたM1のO君、お疲れ様でした。でももっとみんなに仕事を振ってもいいと思うよ。
余談:家族にお土産で買って帰った因島のはっさくゼリーとはっさくスライスのシロップ漬けはとてもおいしかったです。お勧め。
尾道・千光寺からの尾道水道と瀬戸内海
海からの風が気持ちよい
尾道・宝土寺の柵のデザイン
萌えポイント
尾道・裏道を縫うように歩く
尾道・海辺のデッキが心地よい
因島大橋
因島大橋を臨む(はずの)展望台。まだましな方だった
因島大橋の展望園地。桜が繁茂しすぎて橋が見えない
多々羅大橋を臨む視点場。因島大橋でたまった不満感がすっきり。
多々羅大橋・タワーの頂部
伯方の塩 大三島工場。イオン交換膜製塩しか認められない時期に自然塩の製造を続けようと活動した企業。塩ソフトクリーム美味い。
大三島・旧宗方小学校。廃校舎を宿泊施設に転用するケースは多いが、ここは立地もサービスも高レベル。
大三島・宗方港から岡村港へフェリーで渡る。
美しい多島海景観
岡村大橋・いいところに展望所。
大崎下島の御手洗の街並み
御手洗・映画館だった乙女座
御手洗・ガイドの田中さん。美声で御手洗節を聞かせてくださいました。
御手洗の街並み
御手洗・歴史の見える丘公園からのすばらしい眺め。山の上の展望台ということで、因島大橋の例からあまり期待していなかったのですが、とてもよかったです。
お昼にあなごめしを堪能
なごみ亭はあなごめし専門店です。
呉。初めて行くとびっくりしますね。
呉・本庄水源地。実に立派なダムですが、内部の構造など資料がなく謎に包まれているそうです。
呉市の方にご案内いただきました。土木史的萌えポイントが福井と同じですっかり意気投合。
広島・鶴見橋。残念なことに最近亡くなられた大野美代子さんのデザイン。橋の端部を箱桁とブラケットですっきりと。
鶴見橋・見る角度によって姿が変わる高欄。
鶴見橋・平和大通りを受ける橋詰広場。実は高低差の処理を超絶うまく処理している。
太田川基町護岸の水制。中村良夫設計監修。戦後の河川景観デザインのさきがけ。
基町護岸を歩く。でも暑いしお腹は減るし限界。
太田川大橋。歩道を本体とわける難しいデザインをうまく納めている。
太田川大橋(設計:エイト日本技術開発・二井昭佳・EAU・空間工学研究所)国際デザインコンペで決まった案
太田川大橋・他にはない構造と空間体験。
錦帯橋
こちらも錦帯橋らしい。
これでゼミ合宿も終了
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