イタリア滞在記/番外編2:荷物発送顛末記Part2

EMS(国際スピード郵便)なのに5/1に日本発送で到着5/29だった件を投稿しました。初めてのことで結構慌てましたが、振り返ってみて「あーイタリアの荷物ってこんな感じなのね」と気持ちをおおらかに持つことを学びました。

イタリアで過ごす時間が増える中で、手元にないとちょっと不便で、日本にしか売っていないものや自宅に置いてきてしまったものがいくつかあったので、「急がないから」と家内に再度発送を頼みました。前回日本郵便のEMSによる発送で、郵便局側の発送時の手違いのようなことも少しあったので、今回はヤマトを試してみました。海外の運送はUPSが担当するので、イタリアの郵便局を使わないことで早くなるのではという期待も持っていました。

2回目だから慣れるだろうと思っていたらそう簡単な話ではありませんでした。

ちなみにどの運送会社でも共通で荷物を追跡できるサイトとしてhttps://parcelsapp.comがあります。前回管理人のRoccoさんに教えてもらいました。ここから運送各社のサイトに移動して詳細を確認することもできます。スマホアプリもあるようですが私は使いませんでした。

1)ヤマト/UPSだと、送れるものの制限がEMSよりややきつく、リチウムイオン電池ではないのでEMSなら送れるはずのニッケル水素電池内蔵の充電式シェーバーは「電池はダメ」ということで送れませんでした。これは息子が8月に遊びに来るときに持ってきてもらうことにしました。他には夏物衣類、タオル、油性ペン、追加のノートPC用電源アダプタなどです。

2)6/23にヤマトに集荷してもらいました。まずEMSと違ったのは、先にイタリア通関のための書類提出の要請メールが3日後の6/26にUPSから私のところに来たことです。これはイタリア語でしたがDeepLを使って問題なく理解することができました。私物であって転売しないことなどを誓約するWordファイル(イタリア語英語併記)に必要事項を記入してその日のうちに返信しました。事前に通関書類を確認することで早くたどり着くのね、と納得の対応、今回は早そうだぞ、と期待が膨らみます。

3)ヤマトのサイトで追跡すると、その日のうちにexportとなりました。面白いのでちょくちょくチェックしたのですが、まずは6/26にAnchorageに。日付変更線を越えたので1日戻っています。ヨーロッパに直接飛ばすんじゃなくてアラスカ経由?と思っていると、次は6/27にLouisville。え?それどこ?検索するとアメリカ・ケンタッキー州です。載せる飛行機を間違えたんじゃないかとちょっと不安になります。アメリカにもPaviaという町があるので、そっちか?との不安がよぎります。しかし調べてみるとLouisvilleはUPSの物流拠点らしいことがわかりました。同日のうちに次のアップデートがありKoelnと出ます。ドイツのケルン、トランジット2回でようやくヨーロッパ上陸です。ケルンで1泊したあと、6/28にTesseraと出ます。これはヴェネツィアのマルコ・ポーロ空港です。日本出発から2日でイタリア到着です。これは前回と比べ物にならないくらいスムーズに着きそうです。

4)UPSのいいところはたとえ荷物が動かなくても毎日荷物がどこにあるかの情報がアップデートされることです。通関の待ち行列に入ったと思われる「Import Scan」のステータスが6/28についたあと,夕方に「Warehouse Scan」がアップデートされました。事前に通関書類を出しているし、前回のように「書類不備です」みたいなことにならないだろうなと楽観的になり、しかも「そうは行ってもイタリアだから多少は時間がかかるよね」と大きく構えていました。

5)6/29、6/30と夕方に「Warehouse Scan」がつきます。家内とは「荷物、イタリアに入ったら止まっちゃったね」「さすがイタリア」「(前回と同じく)結局1ヶ月だったら笑っちゃう」などとやりとりしていました。

6)イタリアは期待を裏切りません。土日はお休みで更新がなく、次は7/3の月曜日になりました。まあ今週中に動く感じかな?するとそのままの状態が続きます。7/7の金曜日も「Warehouse Scan」がつきました。まあ1週間放ったらかしもイタリアだからな、という感じでいました。毎日のチェックも同じ「Warehouse Scan」が追加されるばかりでちょっと飽きてきます。UPSのトラッキング詳細画面は一番上が最新情報なのですが、発送時の情報はすでにスクロールの彼方です。

7)イタリアは期待を越えてきます。次の7/10の週も倉庫に保管されたまま週末を迎えます。7/17の週も同じ状況で、さすがにどういうことなの?という気持ちになってきましたが、荷物が着いたらレセプションの人に「私の荷物はひと足早くヴェネツィアでバカンスを過ごしたね」みたいな冗談をイタリア語でどう言おうかと考える心のゆとりがあるのはここまで2ヶ月半のイタリア生活の賜物です。

8)7/21。3週間倉庫で放ったらかしにされたあとに事態が動きます。UPSのサイトに「UPS has received the information needed to submit your package for clearance.」のステータスが出ます。え?通関の誓約書は送ったじゃん!今度は何さ。数時間後「Duties or taxes are due on this package.」「Import charges are due for this package. Select Pay Now (where available) or pay at delivery.」まさかの関税賦課です。何がひっかかったのかわかりませんが、Invoiceで一番単価の高いのがポロシャツで、これが新品だったのが効いたのかもしれません。

9)関税が発生した場合は受け取り者の負担です。UPSのサイトからオンラインで支払えるのを発見するのにちょっと手間取りました。クレジットカード払いを試したのですが通らず、Paypal払いで支払いを完了しました。こちらのオンライン支払いでクレジットカードが通らないときにはPaypalが確実です。関税が20.28ユーロ、手数料が37.10ユーロ、VAT(付加価値税)が8.16ユーロで合計65.54ユーロ。10,000円を越えてきますが、もう仕方ないので支払います。内容品の申告合計額より高いです(泣)。UPSのステータスに支払い済みの記載が出て、お金は払ったものの、まあこれで話が進むんならいいや、という安堵感で週末を迎えました。

10)7/24の月曜日。別方面から飛び込んだメールで慌てます。大学の学生寮(Collegio)のほとんどは授業のない夏休み期間中は閉鎖されます。私が入寮しているCollegio Nuovoも同様で、研究者棟は夏休みも滞在できるものの、学部生棟が閉館となります。それだけならいいのですが、荷物の受け取りは学部生棟の受付が行っています。Collegioの事務から届いたメールには「閉館中の7/28(金)から9/4までは受付で荷物が受け取れません」とありました。えっ、あと火・水・木の3日しかないじゃん!それ越えたら絶対荷物届かないよね!!

11)そして関税を払ったのにその日も「Warehouse Scan」が続きます。ここで私が考えたのは「なんとか7/27の木曜日までに着く」のは期待ができないから、金曜日以降に私の部屋のインターホンを直接鳴らしてもらって受け取れるように手配する、ということでした。

12)7/25に税関をクリアしたステータスがつきますが、相変わらずヴェネツィアの倉庫から動きません。あーこれはだめだと覚悟して、Collegioの受付に相談に行きます。イタリア語の勉強を兼ねて事前にメモを作り、事情を説明します。そのあとのやりとりは英語イタリア語ごちゃまぜです。受付のMassimoさんは「UPSに電話して、金曜日以降なら研究者棟の方に行くように連絡してみる」と言ってくれました。一安心。

13)7/26、つまり明日までならスムーズに受け取れるという日の前夜、とうとう荷物がヴェネツィアの倉庫を出て、Carpi(ボローニャの近く)に着いたとのステータスがつきました。UPSのサイトに到着予定時刻として7/27 8:30-12:30と出ます。が、これを信用するほどイタリアでの経験が浅くない私は「きっと届かないよね」と心理的に予防線を張ります。

14)期限の7/27の朝を迎えます。荷物はさらに近くのPiacenzaに来ているようですが、朝の段階では配達には出ていません。そしてやはり到着予定時刻は7/27 23:59までに変わっています。それは無茶でしょう。イタリア人がそんな遅くまで働くわけがない。そして、UPSに手配してくれると言ったMassimoさんから「UPSの窓口連絡先が違っていて、うまく手配ができなかった」とメールが来ます。これが15:09です。彼らのサポートが得られるのは今日の夕方まで、そのあとは自力対応になります。これは結構厳しい。ほんとに最後まで目が離せませんね。

15)そのメールを受け取って「うーんどうしよう」と思っていたところ、その10分後に再びメールが来ます「Your package has just been delivered, right now!」。すぐさま取りに行きました。彼はニコニコして「これこれ!」と渡してくれました。

初回の別送荷物と違って届かないと支障が出る、というようなものではないのですが、とにかく届いてよかったです。そして今回は6/23発送7/27着。UPSでも1ヶ月以上かかりました。「1ヶ月かかったら笑っちゃう」は現実のものとなりました。2回荷物を送ってわかったのは「荷物の移動は普通だが通関手続きがやたらに遅い」ということに尽きます。家内には「もう日本からの発送はお願いしない。こちらでなんとか調達するよ」と話しました。

というわけでPart3はありません。あ、帰国時に日本に送るのがあるか。でもイタリアで受け取るのに比べたら日本に送るのはラクチンなはず。面白いトラブルがあれば報告します。

最後にUPSの追跡履歴を載せます。4画面キャプチャして繋ぎ合わせたものです。長文おつきあいいただきありがとうございました。

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