イタリア滞在記3/Lucca到着まで

Pavia大学で私を受け入れてくれるOlimpia先生は大きな国際イベント「Thesaurum Fidei~道信」のオーガナイザーになっていて,その開催地であり彼女のホームタウンでもあるルッカLuccaに張り付いている.そのイベントはルッカ出身のドミニコ会宣教師アンジェロ・オルスッチ(Angelo Orsucci, 1570-1622 )の生誕450年を記念して開催されるもの.彼は日本人に変装して長崎に潜入したものの,幕府のキリスト教弾圧のもとで捕らえられ,1622年に処刑されています.日本からも多くの発表者・参加者がいて,Luccaの町にも行ってみたかったので,聴講しに行きました.

PaviaからはIntercityという特急電車(といってもかなり庶民的な雰囲気)に乗って3時間半,Viareggioという駅で普通列車に乗って30分くらいだったでしょうか.

まず切符についてはついたばかりで自分で買うのは不安なので,Olimpia先生が指導している大学院生のFedericoと一緒に,前日にPavia駅に行って買ってもらいました.希望する列車は満席.少し遅い列車になりました.

イタリアの特急は全部指定席なので,切符を買うと号車と席番号が書いてあります.しかし駅に行っても1号車が先頭なのか最後尾なのかわかりません.日本のように下りの先頭が1号車というようには決まっていなくて,列車によってまちまちのようです.だから列車が入ってきてからホーム上の人が自分の号車めがけて移動を始めます.駅や列車によっては「ビジネスクラスは先頭」みたいな表示が出ることもあります.

乗ってみると自分の席番号に先客がいます.どうしようかなーと迷ったのですが,その向かいに空いている席があったのでとりあえず座りました.イタリアとはそういうものか,とその時は思ったのですが,その後経験してみると,「そこは私の席です」とやっているケースが割と多いので,今なら丁寧に言ってどいてもらいます.

列車はPaviaを出てすぐにティチーノ川(Fiume Ticino)を越え,しばらくしてポー川(Fiume Po)を越え,しばらく平野を走ります.

そのうちトンネルが増えてきて,アペニン山脈を越えてジェノバ(Genova)に着きます.そこからはリグリア海を右手に見ながら海沿いを南下します.座席が進行方向左側だったのであまり海が見えず残念.

途中,観光地のチンクエテッレ(Cinqueterre)はどの駅にも人が一杯.ただ域内移動のパスでは特急に乗れないので,人は乗ってきません.チンクエテッレにはその後視察に行くことになります.

Viareggioで普通列車に乗り換え.一転してがらがらです.車窓ものどか.

ルッカ駅に着きました.

ルッカでの宿泊は町からかなり離れたSeminario(セミナリオ,神学校).本当は講演者や長崎からのゲスト向けの宿泊先なのですが,Olimpia先生のはからいでそこに泊めてもらうことになりました.

ただ,到着が遅くなってしまったので,自力でタクシーを使って行くしかありません.はじめ,駅前にタクシーが見当たらず,しかも地元の人たちが殴り合いのけんかを始めて警察がきたりしてどうしようかと慌てましたが,ほどなくタクシーが来たのでこれに乗りました.

セミナリオには着いたのですが,ゲートは閉まっているし,どこが宿泊の入り口かもわからなくて困りました.タクシーの運転手さんがとても親切で,建物をぐるぐる回って探し当ててくれました.もしその辺で下ろされていたらわからなかったと思います.

この写真で建物の半分,そして裏側からです.

部屋は3階.イタリアは日本の1階がpiano terra(地上階)なので4階相当です.窓から田園風景が眺められます.

この5月はイタリアはそれほど暖かくなくて,日本のゴールデンウィークの服装で行った私は服装に苦労しました.特に古い建物は寒くなりがちで,暖房も切れた時期なので,夜寒くて毛布をクローゼットから出してきてくるまって寝ました.

ここには日本から来られる方もずいぶん泊まっていたのですが,この日は会える機会がなくてやや寂しく寝ました.

(次回へ続く)

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