卒論/修論審査を終えて感じたこと

本日の修論審査をもって今年度の論文審査は終了.それにしても修論の質疑時間に制限がない,というしきたりには驚いた.

それはともかく,さすが修論生は一度論文を書いているだけあって,発表慣れしているし,質疑もある程度答えられていた.卒論発表の時には,質問にうまく答えられないと「勉強不足です」と逃げる常套句に辟易したけれど(自分の研究が必要なレベルに達していないと自ら宣言しているわけだから,これは絶対に言うべきでない),そんな学生はいなかった.しかし,質問内容が,直接研究で扱った内容ではなく,研究の位置付けや研究対象の設定,あるいは研究手法の選定の話になると途端に答えが怪しくなる.そもそも質問の意味が理解できないように見えた学生もいた.

なぜこの研究をするのか,この研究によって何がわかるのか,既存研究と何が違うのか,研究の前提は何なのか.たぶんそういうことを考える時間が少なかったのだと思う.今年度はじめて本学科での卒論・修論審査を経験して,学生諸君には,一歩下がって自分のやっていることを冷静に見る視点がもう少し必要だと感じる.それには既存研究をレビューすること,関連分野の知見を勉強すること,そして指導教員との議論を増やすとよいのではないかと思う.

データを集めて解析して考察するのは作業.それだけでは研究として十分ではない.

それはそれとして,我が研究室はそっちに割く時間が長すぎたので,来年度は少し軌道修正の予定.

コメント