昨日3/24は学位記授与式でした.今年度は学部生9名,修士2名を送り出しました.研究室メンバーから初の最優秀成績者(これは本人の努力で私は貢献ゼロ)と最優秀卒業論文賞(少しは貢献した)があり,他の論文生もそれぞれに自分の課題に取り組んで成果を出したと思います.景観研は研究テーマも方法もいろいろなので大変なのですが,それをお互いに知りながら研究を進めるのが幅の広さにつながると思っています.
2次会でみんなの話を聞いていると,驚くほどいろいろなことを考えていてとても頼もしく感じました.「大学院に行かないの?」というたびに,一貫してにこやかに却下してくれた4年生のDさんは,卒業旅行でヨーロッパに行って一皮むけたよう.3年生のとき「ちょっと海外に行きたいかも」という発言に対して私が「留学すればいいじゃん」といったそうで(覚えてない),みんなから遅れて卒業することが不安で留学しなかったけれど,今から考えてみれば,就職してから留学するよりも,学生のうちに行く方が断然ハードルが低い.今更だけど行っておけばよかったと後悔しているとのこと.次のチャンスは逃さないで欲しいです.
別のテーブルでM1のGさんは,「就活をはじめてみて,新卒カードが3年間使えるなら,なにも今急いで就職を決めなくても,人生の中で今しかできないことがもっとあるんじゃないか」と.大学院入試の面接で進学理由を聞かれて「ぶっちゃけ福井先生に誘われたからです」と答えた(素直すぎるよ)のと同一人物とは思えない成長ぶり.だったら休学して好きなことをやったら?と無責任に背中を押してみました.
研究室活動の中でいろいろな会に出たり外部の人に会ったりするなかで,学生がそういうことに気づき始めているのはホントに嬉しいことです.(だから4年生で就職してしまうのは勿体ないのだよ)
2次会にも参加してもらった渡邉竜一先生は,謝恩会の挨拶で「人と同じになるな.日本は同調圧力が高すぎる」という趣旨のことを言われていました.都市環の学生は特にその傾向が強いと思っていて,少しでもそれから外れる自由な発想をもった人を送り出したいと思っています.大げさに言えば,そういう人の存在や仕事が少しずつ社会を良い方向に変えると思うからです.
料理で「ふつうに美味しい」は褒め言葉かも知れないけれど,人生が「ふつう」なのはプラス要素がないよね.「みんなと同じ」はその瞬間は楽かも知れないけれど,得意技がないことの弱さはあとで効いてくると思います.
それから,「3年生の時にどうしても景観研に入りたかった」と卒業するこのタイミングでも言ってくれた人が複数いたのも嬉しかったですが,それは私じゃなくてその時の研究室メンバーのおかげですね.学生に恵まれてるなぁ,と改めて思います.
ともあれ,4月から環境が変わる人も変わらない人も,新たな気持ちでスタートを切って欲しいです.私もこれまでの職歴の中で法政在籍が最長になってしまったので,気持ちを新たにして新年度を迎えたいと思います.

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