学生の原稿を読んでいて思うのは,メールもレポートも論文も,語調がほぼ一緒ということ.ことばにも当然TPOがあって,その場によって言葉づかいの流儀が変わります.
こういうことを言うと「書いたことがないのでできません!」と誇らしげに言う学生がいます.誰でも初めてがあるのは当然です.でも,やっていないことはできない,とあきらめてしまうのは自分の可能性を閉ざすことになり勿体ないです.じゃあどうすればよいか.先人の取り組みを知ることから始めましょう.論文を書くなら論文集を読んで言葉遣いを意識する,デザインをするなら同じ分野のデザイン事例をレビューする.コンペに出すパネルを考えているなら過去のコンペの受賞作品集を参考にする.まずはそういう定石を知った上で,自分の考えていることをどう表現するかを考えたいところです.それができるようになると,例えば「学術論文風に思い出を綴る」というようなパロディが可能になります(前の職場の学生が実際にやって,とても面白かった).いろいろな文体で書く練習をして,表現方法に幅を持たせたいですね.

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