福井恒明教授は佐々木葉教授(早稲田大学)を代表者とする共同研究「地域水系基盤概念に基づいた水インフラとともにある暮らしの再生デザイン手法の開発」(科学研究費基盤研究B,研究期間2021-24)の研究分担者となっています.他大学の研究者と共に水に関わるインフラを対象とした空間・社会統合型デザイン技術の構築に関する研究を進めています.
研究概要
本研究は,身近な空間的地域資源の活用と地域社会の自治力向上を同時にめざすまちづくりのために,水に関わるインフラを対象とした空間・社会統合型デザイン技術の構築を目指す.そのため地域社会に密着した小河川・水路・湿地・湧水に着目して,利用・管理と施設の状態を一体的にとらえた「地域水系基盤」というインフラの新たな概念を提示し,(1)その特性と歴史的変化分析の結果を可視化した地域水系基盤特性図からデザインの対象とすべき地域のツボを抽出する手法,(2)これを活かした水とともにある暮らしの再生のための動的デザイン技術の体系化と実装に取り組む.本研究課題は,土木分野の景観研究者による12 の フィールドでの実践的研究蓄積を踏まえ,「インフラという規模の大きな対象が有する複合的地域課題を利用主体の立場から解決するデザイン学の貢献」として,調査・実践・検証のサイクルによる実効性が高いデザイン手法を開発することで,様々な地域再生に展開できる.
水まちづくり研究体
この研究チームのメンバーは佐々木葉教授(早稲田大学・研究代表者),星野裕司教授(熊本大学),二井昭佳教授(国士舘大学),山口敬太准教授(京都大学),福島秀哉氏(九州大学),中村晋一郎准教授(名古屋大学),林倫子准教授(関西大学),福井恒明教授(法政大学)です.
この研究チームは水に関わるインフラの景観デザインや歴史的景観保全研究を通じて地域まちづくりの実践に携わってきた研究者有志の集まりです.2015年度以降,科学研究費補助金などを獲得して継続的に研究を進め「地域水系基盤」という概念を提唱してきました.「水まちづくり研究体」として,継続的に研究・実践・社会への発信に関する活動を行っていきます.
シンポジウム「みずまちづくり」としてのインフラデザイン

3年間の科学研究費による研究活動のとりまとめとして,2024年12月7日(土)にシンポジウム「『みずまちづくり』としてのインフラデザイン」を開催します.事前申し込みの上,どうぞご参加ください.
日程:2024年12月7日(土)13:30-17:40
会場:土木学会講堂(新宿区四谷一丁目無番地(外濠公園内))地図
実施方法:ハイブリッド(会場+ZOOM配信)
参加費:無料
主催:みずまちづくり研究体
共催:土木学会 景観・デザイン委員会,土木史委員会
土木学会CPDプログラム認定(3.7単位)
フライヤーはこちらからダウンロードできます
■申込
土木学会の行事申込ページよりお申し込みください
会場参加:https://www.jsce.or.jp/events/form/562402
オンライン参加:https://www.jsce.or.jp/events/form/5624021
(締切:2024年12月6日(金)17:00)
定員:会場50名,オンライン500名
■趣旨
地域の小河川・水路・湿地・湧水といった水に関わるインフラは,その利用・管理を通じて地域社会を支える「地域水系基盤」としてその現代的価値を考える対象である.本シンポジウムでは具体的なフィールドにおける地域水系基盤に関する研究とデザイン実践の報告をもとにディスカッションを行う.多くの地域が抱える複合的課題解決に向け,水に関する横断的視点の議論を行うことを通じて,身近な空間的地域資源の活用と社会の自治力を向上させるデザインについて考える.本シンポジウムは科研課題B「地域水系基盤概念に基づいた水インフラとともにある暮らしの再生デザイン手法の開発」(代表:佐々木葉)の成果の共有とその先への展望を意図して開催する.
■主催者について
みずまちづくり研究体は,水に関わるインフラの景観デザインや歴史的景観保全研究を通じて地域まちづくりの実践に携わる研究者有志の集まりである.2015年度以降,科学研究費補助金などを獲得して継続的に研究を進め「地域水系基盤」という概念を提唱してきた.本シンポジウムは科学研究費補助金(基盤研究B)「地域水系基盤概念に基づいた水インフラとともにある暮らしの再生デザイン手法の開発(研究代表者:佐々木葉・早稲田大学教授)」の成果の一環として実施するものである.
■プログラム
1:地域水系基盤研究の着眼と実践:佐々木葉(早稲田大学)
2:研究報告とディスカッション
(1)地域の生業と地域水系基盤
a)古太田川沿いの集落と水:佐々木葉(早稲田大学)
b)長井の文化的景観と小河川・水路:二井昭佳(国士舘大学)
c)豊郷の地下水かんがい遺産と農業:林倫子(関西大学)
ディスカッション
コメンテータ 饗庭伸(東京都立大学)
(2)災害と地域水系基盤
a)最上川百目木地区の堤防構築と文化的景観:福井恒明(法政大学)
b)球磨川人吉の水害と復興計画:星野裕司(熊本大学)
ディスカッション
コメンテータ 中村圭吾(土木研究所)
[休憩]
(3)地域水系基盤と社会の関わり
a)社会水文学からみる地域水系基盤:中村晋一郎(名古屋大学)
b)地方都市における水と社会(隠岐,大洲などを事例に):福島秀哉(上條・福島都市設計事務所)
c)伝統的水害対策と地域住民の伝統知(比良山麓地域):落合知帆(京都大学)
d)「水辺」と「流域」による地域活動の再編可能性:山口敬太(京都大学)
ディスカッション
コメンテータ 落合知帆(京都大学)
3.全体討議
コーディネイター:山口敬太
パネリスト:二井昭佳,福島秀哉,中村晋一郎 ※フロアからも自由参加
4.閉会
閉会挨拶(佐々木葉)